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MI-E1製品レビュー
 
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スタパ斉藤は語る。唯一無二の最強モバイルツール―ザウルス<MI-E1>―
 

●いつでも手軽・簡単に通信できる

新型ザウルスことMI-E1を触り、それが非常にジョリーグッドだと感じた俺は、やはり案の定というよりもむしろ予定通り、発売日にMI-E1を購入。で、まずは通信機能を試そうってことで、ドコモのCFカードサイズPHSのP-in comp@ctと組み合わせ、さっそくメールの送受信やウェブページ閲覧にトライ。

まずはインターネットへ接続するための設定だが、結論から言えば、あっけないほど簡単に完了。通信機器の設定でP-in comp@ctを選び、接続設定(ダイヤルアップ設定)はMI-E1の"接続設定アシスタント"を使えば、ほとんど迷うことなく設定を完了できる。ちなみに俺の場合、プロバイダとしてIIJ4Uを設定したが、入力したのはダイヤルアップ時の電話番号(64K PIAFS専用番号)とユーザー名とパスワード、それからメールのアカウント名とパスワード、それとメールアドレスやメールサーバ名程度。TCP/IPやDNSなど細かい設定は"接続設定アシスタント"が自動設定してくれた。

そう言えば、これまで何台もザウルスを使ってきたが、新型が出るたびにプロバイダへの接続設定がカンタンになっている印象がある。昔は接続できるまでに何度かマニュアルを読み返して試行錯誤したものだか、MI-C1やMI-E1あたりになると、マニュアルをビニール袋から出すまえにネットに接続できたりするんだから有り難い。

さあ通信準備完了ってことで、MI-E1にP-in comp@ctを挿し、ちょいと出かけ、おもむろに道ばたで通信。メールの送受信とウェブページの閲覧をやってみた。で、まず感じたのは、携帯電話のような感覚でメールを受信できること。ポケットからMI-E1を取り出した後、たった2回だけボタンを押せば、ワンタッチで、メールの受信ができる。具体的には、[メールチェック]ボタンを押すだけ。

MI-E1にP-in comp@ctというPHS端末を挿したままにしておける(MI-E1と通信機器をケーブルで接続する手間がない)という快適さもあるが、何というか、自動販売機でジュースを買うような気楽さでメールを受信できる。ホントにラク。「メールを受信したいから、ベンチかなんかある場所を……」などと思う間もなく、いつでもどこでもメールを読み出せる。

メール受信後の操作も非常にスムーズで、[十字]ボタンで読みたいメールを選んで[決定]ボタンを押すだけ。やはり2度のボタン操作でメールを表示させられる。で、そのメールに返信したくなったら、画面上の[返事]ボタンにタッチし、内蔵のキーボードを使ってペチペチッと本分を作成し([機能]→[決定]のキー操作だけでもOK)、[登録]ボタン(キー操作なら[機能]→[入力])→[送る]ボタン(キー操作なら[機能]→[決定])にタッチすればメール送信完了。ポケットに入るコンパクトなモバイルツールとは思えないほど、非常に軽快で現実的なメール送受信ができるのだ。



●かなりイケてる"タイマー受信"

メールの受信に関して「こりゃイイ!!」と感じたのが、"タイマー受信"機能だ。これは、指定した時刻に完全自動でメールを受信する機能で、つまりユーザーは何もしなくてもMI-E1が勝手にメールを受信しておいてくれるというもの。ただし、この機能を使うときは、P-in comp@ctや他の通信機器をMI-E1に接続しておく必要がある。

タイマー受信機能の使い方は簡単で、インデックスの"メール受信設定"で、どの時刻にメールを自動受信するかを指定するだけでいい。受信時刻は、何時何分というカタチで5つまで指定できる。また、何分間隔(何時間間隔も設定できる)で受信するという設定にもできる(一定間隔受信)。この場合、自動受信しない時間帯を指定することもできる。なので、例えば、毎日の朝と昼と晩にメールを自動受信させるとか、勤務時間中に30分おきに自動受信させるというような設定ができるのだ。

で、この機能が非常に実用的。タイマー受信機能は、もちろんMI-E1の電源が切れていても働く。なので、メールを読むためにMI-E1を起動する、と意識する必要すらない。ポケットにMI-E1を入れておきさえすれば、届いたメールが漏れなくMI-E1たまっていくという感覚。ちなみに、メールを受信すると、(MI-E1の電源を入れたときに)本体右上のメール着信ランプ(緑色)が点灯してメール着信を知らせてくれる。

もちろん、P-in comp@ct等の通信機器に電波が届かない場所ではメールの受信が不可能だが、その場合はやはり本体右上のエラーランプ(橙色)が点灯する。このランプが点灯したら、(電波状況の良い場所に移って)本体のメールチェックボタンを押し、メールを読み出してやればいい。やはり面倒さは全然感じられない。

MI-E1が勝手にメールを受信してくれて、ランプの点灯で新着メールの有無を教えてくれて、さらにタイマー受信機能が正しく働いたかどうかも知らせてくれる。この機能を使えば、もうメールの読み忘れはない。非常に心強いと同時に、本当に手間無しで実用的な機能だと感じた。

なお、ランプは電池寿命を優先したからかもしれないが、しばらくすると消えてしまうものの、電源を入れると、再び教えてくるようになっている。



●ウェブブラウジングも快適・便利

パワーザウルスシリーズは早い時期からウェブページの閲覧ができたが、もちろんMI-E1でもウェブページの閲覧ができる。フレームやJAVAスクリプトを使ったページの表示にも対応しているので、現在あるほとんどのウェブページを閲覧できる。

で、まあ、ザウルスでウェブページが閲覧できるってのは、もはや当たり前の話。だが、MI-E1では、P-in comp@ctを常に接続しておけるという点で、より高度・現実的なウェブページ利用ができる。例えば予約録画機能である(ケーブルで通信機器を接続した場合にも利用できる)。

予約録画機能は、好みの時間に好みのウェブページを自動巡回・保存させる機能だ。また、ウェブページの自動取得と同時に、メールの送受信も指定することができる。なので、例えば、出勤前などの時間に好みのウェブページを自動巡回させ、通勤時にそれらのページをオフラインで閲覧することができる。毎日欠かさずチェックしているニュースサイトや読み物サイトなどがある人には非常に便利な自動巡回機能だ。また、毎日定刻に書きためたメールをまとめて送信するようなこともできるから、通信費の大幅な節約にもつながる。

実際にウェブページを閲覧した感じはどうかと言うと、明るい反射型液晶は発色が良く鮮明なので、画面はやや狭いながらも快適にページを見ていける。それから、暗い場所ではフロントライトがとても役立つ。フロントライトを使うとバッテリーを多く消費するが、バックライト液晶かと思うほどの明るさ・色鮮やかさで画像を再現するのには驚かされる。

また、文字(テキスト)サイズを大・標準・小の3種類のうちからひとつ指定できるので、文字が多いページを一望できたり、テキストのみのページを見やすい文字サイズでじっくり読めたりして快適。ちなみに、他の多くの機能でも文字サイズを変えられる。特に"小サイズ"のテキスト表示は、文字が非常に小さいわりにしっかり判読できる。

通信速度については、P-in comp@ctを使った場合、ネットに64kbps程度のスピードで接続できるので、ページをクイックに表示させられて快適。速度面では、例えば画像添付メールを送受信する時なども同様に快適だ。やはりPDAで64kbpsの通信ができるのは非常に有り難い。

というわけで、ポケットに入る通信端末として、MI-E1に非常に満足している。このサイズで、P-in comp@ctが使える強力なメール送受信・ウェブページ閲覧機能搭載端末ってだけで嬉しいわけだが、その上に実用的なキーボードと液晶があるって点で、やはり唯一無二の最強通信端末だよなーコレって〜、と思ってしまう俺であった。

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