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MI-E1製品レビュー
 
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スタパ斉藤は語る。強力なオーディオ・ビジュアル機能を備えるマルチメディアなMI-E1
 

●マルチメディアなMI-E1

新型ザウルスMI-E1は、従来のザウルスから受け継がれた優れたPIM的性能・機能に加え、キーボードやCF(Type2)・SDスロットからくる汎用性、それから各種データ通信アダプタを備えた強力なネットワーク機能を持つ、非常に実用的なモバイル端末だ。俺も現在、主力PDAとしてMI-E1を使っており、特にメール端末としては役立ちまくりなのだが、それと同時に"ヒジョーに楽しめる端末"でもある。というのは、豊富なAV系の機能群があるってこと。

MI-E1は、強力なオーディオ・ビジュアル機能を備えている。例えば、外付けのデジタルカメラカードCE-AG06(MI-E1のCFカードスロットに装着)を使えば、MI-E1をデジタルカメラとして使えるようになる。撮った写真はメールに添付して送信したり、あるいはMI-E1のフォトメモリで表示・加工することができる。P-in comp@ctで通信した場合、通信速度は64kbps程度となり、かなり快適な通信ができる。画像添付メールなんかもストレスなく送受信できるので、MI-E1の静止画系機能は、メールをより表現力あるコミュニケーションツールとして利用するのに特に役立ってくれる。

それから、MP3プレイヤーとしての機能。MI-E1にはMP3データのデコード機能が内蔵されているので、本体に市販のステレオヘッドホンをつなげばMP3ミュージックを楽しむことができる。MP3サウンドを再生しながら他の各種アプリケーションを使ったり、あるいはメールやウェブページ閲覧も(処理速度が落ちることもなく快適に)行えるというあたりは、MI-E1ならではのメリットだ。

また、別売のリモコン付きヘッドホンCE-RH1を接続すれば、MI-E1をポケットに入れたまま、ポータブルステレオのような感覚で音楽を聴ける。

さらに、MI-E1では、MPEG-4動画を再生することができる。MPEG-4動画とは、コンパクトなファイルサイズで比較的にクリアな動画を実現している動画フォーマット。Windows Media Playerなどでも正式採用されている汎用性の高い動画形式だ。具体的には、インターネットビューカムVN-EZ5で撮影することができる動画ファイルがこれにあたる。つまり、インターネットビューカムで撮影した動画などを、MI-E1上でいつでもどこでも好きな時に楽しむことができるわけだ。

デジカメとしてもMP3プレイヤーとしても使え、さらにモバイルビデオ再生まで実現しているMI-E1だが、別売のMPEG-4ビデオレコーダーCE-VR1を使えば、さらに楽しい使い方ができる。



●MPEG-4ビデオレコーダーCE-VR1でビデオ録画!!

MPEG-4ビデオレコーダーCE-VR1は、モノとしては小型ビデオカメラ程度のサイズの小さな箱で、PCカードスロットと2系統のビデオ入力と1系統のビデオ出力を備えており、CE-VR1単体で各種ビデオ映像をMPEG-4動画に変換することができる。  

例えば、CE-VR1をテレビやビデオデッキにつなぎ、録画ボタンを押すと、CE-VR1に挿したメモリカードに番組等を録画できる。MPEG-4動画を記録するメディアとしては、現在市場に出回っているほとんどのフラッシュメモリカードを使える。PCカード型フラッシュメモリならCE-VR1にそのまま挿せるし、CFメモリカードやSDメモリカード、それからスマートメディアやメモリースティックなど、PCカードアダプタが用意されているカードのほとんどが使える。

つまり、CE-VR1は、MPEG-4形式で映像を録画できるデジタルビデオデッキというわけだ。今までCE-VR1のようにコンパクトで簡単なMPEG-4動画録画機器がなかっただけに、CE-VR1単体でもかなりおもしろそーな使い方ができそうだ(各種テレビ番組をMPEG-4録画してパソコン上で視聴するなど)。だが、さらにCE-VR1とMI-E1を組み合わせると、非常に現実的で愉快な"モバイルビデオ"を堪能できる。

CE-VR1で録画した番組は、前述のようにMPEG-4形式のファイルとなる。MPEG-4動画は、少ないメモリ容量で長時間の動画を記録するのに向き、例えば、画面サイズが160×120ドットで標準画質の動画なら、64MBのメモリカードに約2時間(!!)も記録できる(高画質モードなら約40分)。つまり、例えば64MBのSDメモリカードに好みの動画を詰め込んじゃえば、MI-E1で最大約2時間の動画を観られるのである。ていうかMI-E1が約2時間再生のポータブルビデオデッキに!! これはやるしかないでしょ!! 観るでしょ!! と、PDA野郎としては興奮せざるを得ない機能だと言えよう。

ちなみに、CE-VR1で録画できる画面サイズとしては他にも240×176ドット、320×240ドットがあるが、MI-E1上での再生を考えると160×120ドットが適切かと思う(それ以上大きな動画だとややスムーズさに欠ける)。なお、MI-E1上でMPEG-4動画を再生する場合は、MI-E1内蔵の"ムービープレイヤー"というアプリケーションを使う。また、音声はMI-E1に接続したイヤホンなどで聞くことになる。

ともあれ、MI-E1とCE-VR1を組み合わせると、他のPDA類じゃぁちょいとマネできない長時間・高品位なモバイルビデオを楽しめるというわけだ。



●予約録画なんかもできますヨ

MI-E1の"モバイルビデオ"機能は、実際かなりおもしろい。MPEG-4という動画形式上、"美麗な映像を堪能する"というような用途には向かない。だが、ちょっと人に見せたいビデオ映像を持ち歩くとか、あるいは話題の番組の1シーンを持ち歩いて楽しむ、みたいなライトな使い方になら十分対応する。俺の場合、MI-E1にホームビデオのおもしろいシーンとか愉快なCMを入れて持ち歩き、人に見せたりして楽しんでいる。

より"役立つ"使い方もできる。例えばテレビ番組の予約録画だ。CE-VR1には予約録画機能があり、予約はビデオデッキと同様の感覚で簡単に行える。実際の時刻指定や録画時間指定などはCE-VR1本体のみでも、MI-E1の予約録画アプリケーションを使ってでもできる(MI-E1に記録用メモリカードを挿して予約を行ってからそのメディアをCE-VR1に挿す)。ただ、CE-VR1にはテレビチューナーなどは内蔵されていないので、予約録画時にはCE-VR1につないだチューナーなどの電源が別途入るようにする必要がある。

で、例えば、毎日欠かさず見たいニュース番組や、通勤中に見たいテレビドラマなどをメモリカードに録画する。そしてそのメモリカードとMI-E1を持ち歩けば、移動中や休み時間など好きな時に好みの番組を見られるわけだ。

MI-E1には、メールの自動受信機能やウェブページ自動巡回機能があり、これらの機能を使えば空いた時間を有効に利用することができる。さらにこの"モバイルビデオ"機能を使えば、"空いた時間を有効かつオモシロく利用"することができるのだ。これは非常に大きな魅力だし、現実に時間のなさにあえぐビジネスマンにとっては嬉しい機能だと言えよう。

ちなみに、つい最近、シャープスペースタウン(シャープが提供するプロバイダサービスとウェブページからの情報提供サービス)で、MI-E1のMPEG-4動画再生機能とリンクしたサービスが開始された。具体的には、ロードショー映画の予告編配信や映画スターのインタビュー映像配信などだ。多くの映像が2〜3分(PHSで64K接続した場合)でダウンロードでき、また内容もかなり楽しめる。今後もこういったMPEG-4動画配信サービスが増える方向にあるようなので、MI-E1ユーザーとしては大いに期待している。

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