│吉川陽子│鈴政文山│風間志織│大城美智│ラジカル鈴木│ 1966年生まれ埼玉県出身。『冬の河童』や『火星のカノン』などを手掛ける話題の映画監督。   映画「火星のカノン」で注目を集める監督の風間さんがザウルスに注目した理由は、システム液晶搭載により実現した高精細表示。つまりモニターで画像が美しく見れるという点だ。これまでのザウルスシリーズから飛躍的な進歩を遂げた「ザウルス SL-C700」の、風間監督らしい使いこなし術とは…。 ずいぶん前にPDAを買ったことがあったんですけど、当時のものはスケジュール管理がメイン機能だったんです。私は手帳や自宅のカレンダーなどにスケジュールをメモする程度なので、必要がなくてほとんど使いませんでした（笑）。 この新しいザウルスなら、デジタルカメラで撮った写真を、面倒な設定など必要なくそのまま見ることができるし、さらにメディアプレーヤーで動画再生や音楽も聴けちゃうんです。その気軽さが気に入ってますね。 映画撮影の準備で、ロケーションハンティングという作業があります。通称ロケハンですね。どの場面をどこで撮影するかスタッフとミーティングをして、沢山の候補地の中から数カ所に絞り実際に足を運んでから決定するんです。撮影してきた候補地の写真を見ながらミーティングをするのですが、現場で急なミーティングを行うことも多くて…。そんなときも、ロケハンで撮影した写真をザウルスにデータ移行しておけば、わざわざ写真を持ち歩くこともなくミーティングすることが可能なんですよね。写真は枚数が増えると意外とかさばっちゃうので。喫茶店などモニターのない場所でも威力を発揮してくれると思います。 現在構想中の次回作については、秘密だそうです。どんな作品になるのか楽しみ。   インスピレーションを大切にしている風間さん。ワードソフトとザウルスの「Hancom Mobile Word」の互換性が、外出先での脚本作りに役立っているようだ。 以前は自宅のパソコンで脚本を書いていたのですが、今はザウルスのワープロソフト「Hancom Mobile Word」も併用して使っています。外出先でもインスピレーションが浮かんだときに脚本の続きを書きたくなるので、パソコンのワードソフトで作っているファイルをザウルスで持ち歩くようにしています。ノートPCと違って普段使いのバッグで持ち運べるから重宝していますね。 最初にザウルスを見たときは、こんなに小さいキーを打てるかなと思いましたけど、実際に触ってみるとすごく使いやすい。だからタッチペンではなくキーボードで入力しています(笑)。 今、書いている脚本はまだ構想段階ですが、のんびりした性格なので、なかなか進んでいないんですけどね(笑)。 キーの間隔が適度に開いていて、長文でも打ちやすく配列してある。 映画監督としての仕事以外で、現在ちょっとハマっているザウルスの使い方とは…。 気に入っているのが「ブンコビューア」です。ザウルスで読めば荷物もかさばらないので、移動時間などビュースタイルで読書を楽しんでます。最近読んだものは「犬と話そう」（中公eBooks）というSL-C700用の高画質コンテンツなんですが、画像がキレイで驚きました。私は猫が大好きなので、猫の高画質コンテンツがあれば読みたいですね（笑）。 このザウルスを使い始めて、モニターが高性能で驚きました。そのうち映画もザウルスで観られるようになったら楽しいですね。 天気の良い日はポケットにザウルスを入れて、散歩に出かけることも。 ザウルスを利用してのロケーションハンティングや脚本のライティングなど、映画監督ならではの使い方を提案してくれた風間さん。ザウルスで執筆中(!?)の脚本の早期完成、そしてその次回作に期待したい。   風間 志織（かざま しおり） 若干高校2年生にして8mm作品『O×O(ゼロカケルコトノゼロ)』が、84年度PFF(ぴあフィルムフェスティバル)に入選し、天才少女の出現と騒がれる。2002年に公開された『火星のカノン』が話題を呼ぶ。 3月21日には『火星のカノン』がビデオとDVDで発売される。 『火星のカノン』オフィシャルHP： http://www.suzufukudo.com/mars_canon